「子どもの英語学習、何から始めればいいの?」
高額な英会話教室や教材を検討する前に、立ち止まってください!
本記事では、DWE(ディズニー英語システム)で挫折も経験しながら、最終的に「かけ流し」が最強のスタート地点だと確信したわが家の経験談を公開します。
子どもの言語習得は、難しい文法学習からではありません。
それは、私たちが日本語を覚えた方法と同じ。
カギは、毎日「英語のシャワー」を浴びせることです。
週1回の英語教室では伸びなかったわが子が、かけ流しを再開したことでどのように英語の耳を育て、8歳になった今もリスニング力を維持できているのか?
この記事を読めば、あなたが今日から家庭で取り組むべき「子どもの英語学習の最初の一歩」が明確になります。
英語が苦手な保護者の方でも実践できる、最も効果的で負担の少ない方法をお伝えします。ぜひ最後までお読みください。

👶 なぜ「かけ流し」が子どもの英語学習のスタートに最適なのか?
1. 文法学習より先に「耳」を育てる
英語のかけ流しとは、BGMのように英語の音声を常に流し、子どもの耳に「英語のシャワー」を浴びさせることです。
これこそが、子どもが言語を習得する自然なプロセスに基づいた、最も効果的なアプローチだと言えます。
2. 日本語が話せるようになったメカニズムと同じ
私たちは、なぜ日本語を話せるようになったのでしょうか?
それは、毎日、意識することなく生活の中で日本語を聞き続けているからです。
- 赤ちゃんや幼児に、私たちは「これは助詞の『は』だよ」「主語と述語の関係はね」と文法を教えたりしません。
- ただひたすらに、親や周りの大人の話す日本語を聞き、インプットしているのです。
子どもの脳は、このインプット量が多ければ多いほど、自然とその言語の音やリズム、構造を吸収していきます。英語も全く同じ。聞けば聞くほど、子どもの脳は効率的に英語をインプットできるのです。
3. 「聞き流し」ではなく「かけ流し」
「聞き流し」と聞くと、意味を理解しようと意識的に聞くイメージがありますが、私たちが目指すのは、「常に英語がある環境」を作ることです。日本語のテレビを見ていても、遊んでいても、英語をBGMとして流し続ける。まるで外国にいるような環境を家庭内でつくりだすイメージです。
💡 わが子の英語学習の経歴と「かけ流し」がもたらした効果
ここで、わが子の具体的な学習経歴と、かけ流しの重要性を実感したエピソードをご紹介します。

1歳からのDWEスタートと最初の成功
わが家では、子どもが1歳になる前からDWE(ディズニー英語システム)を導入し、朝晩欠かさずかけ流しをスタートしました。
- 特別に時間をかけて親が教え込んだわけではありませんが、DWEの卒業要件の一つである「イエローキャップ」を比較的スムーズに取得することができました。
- この成功体験は、紛れもなく「毎日のかけ流しによる確かなインプット」のおかげだと確信しています。
転機:週1回英語教室とインプット不足の弊害
その後、幼稚園に入園し、一日の大半を日本語環境で過ごすようになると、英語力が停滞する時期がきました。
- この時期は、幼稚園生活で忙しくなるしとDWEを休会し、週に1回、数名の日本人のお友達と外国人講師という環境の英語教室に通うだけでした。
- 週1回の「アウトプット中心のレッスン」だけでは、インプット量が圧倒的に不足し、子どもは以前話せていた英語を忘れてしまうという現象が起こりました。(日本人のお友達がいるとどうしても日本語を話す&その他の子のレベルに合わせるためレベルが低いこともあります)
- この経験から、「週1回のレッスンでは、家庭でのインプット不足を補えない」ということを痛感しました。
再開した「かけ流し」がブレイクスルーを生む!
そこで、再度家でのかけ流しを徹底的に見直したところ、また一気に英語力が伸び始め、ブルーキャップからイエローキャップの取得へと繋がりました。
小学生になりDWEは退会しましたが、その後もかけ流し中心の生活を継続しました。
ある時、子どもが『アナと雪の女王』のDVD(映像はあまり見せていません)を繰り返し聞くことに夢中になり、気が付くと映画のセリフを口ずさめるようになっていたのです!
「言語は勉強しなくても身につく」という言葉を、この時ほど実感したことはありません。これはすべて、日常的な「かけ流し」によって、英語をインプットできる耳が育っていたからに他なりません。
🎧 おすすめの「英語のかけ流し」音源リスト
かけ流しで最も大切なのは、「継続できること」と「子どもの脳が抵抗なく受け入れられること」です。
最もおすすめなのは、「子どもが内容を知っていて、既に日本語版を楽しんでいる」オーディオコンテンツです。ストーリーを知っているため、英語がBGMとして入ってきてもストレスが少なく、自然と音が言葉として認識され始めます。

1. 子どもの好きな映画・ドラマ・アニメの音声
かけ流しの効果を最大化する最高の音源は、これに尽きます。DVDやストリーミングサービスで映像を見た後、音声だけを流し続けることが理想です。
| おすすめポイント | わが家の実例 |
| ストーリーを知っている | 既に内容を知っているので、英語のセリフが「音の塊」ではなく「意味のある言葉」として認識されやすい。 |
| 感情がこもっている | 映画やアニメのセリフは、感情や抑揚が豊かで、自然な英語の表現をまるごとインプットできる。 |
2. ORT(Oxford Reading Tree)の音声
ORTは、イギリスの小学校で広く採用されている絵本シリーズです。多読教材として有名ですが、その音声はかけ流しにも最適です。
| おすすめポイント | |
| ネイティブが日常で使う表現が豊富 | 日常生活に基づいた会話が多く、生きた英語をインプットできる。 |
| レベルが体系化されている | 子どもの成長や英語力に応じて、難易度を段階的に上げられるため、常に適切なレベルの音声を流せる。 |
| アプリ(ORCなど)を活用 | アプリを利用すれば、日本語のテレビを見ていても、バックグラウンド再生で手軽にORTの音声を流し続けられます。 |
3. 子ども向けの英語ポッドキャスト番組
ポッドキャストは、無料で利用でき、新しい情報や物語を常に提供してくれる優れたリソースです。
| おすすめポイント | |
| 新しいコンテンツを継続的に提供 | 飽きずに聞ける新しいエピソードが次々と配信される。 |
| 教育的な内容も多い | 科学、歴史、物語など、楽しみながら知識も得られる番組が多い。 |
| BGMとしても最適 | 長時間再生に適しており、家の中でのBGMとして流し続けやすい。 |
📚 次なるステップ:アウトプットと文字への意識
かけ流しで耳が育ち、セリフを口ずさむことができるようになると、
次に考えるべきは「文字の習得」です。
「帰国子女でも文字が読めないと英語を忘れる」という記事を読み、文字が読めるようにする必要性を感じました。
しかし、ここで新たな壁が立ちふさがりました。
- 私自身、留学経験があり仕事で英語を使っていますが、フォニックスを「教える」ことはできませんでした。日本では文字と音のルールであるフォニックスを習わないため、ほとんどの保護者が教え方を知らないはずです。
そこで、文字やフォニックス学習に力を入れているオンライン英語教室を探すことにしました。
10社ほど体験レッスンを受けた結果、現在はORT(Oxford Reading Tree)を利用した多読を進める「マジックキー」というオンライン教室に落ち着いています。
※このオンライン教室での経験については、また後日詳しく記事にしますね!
8歳になった今も継続中のかけ流し効果
現在8歳になったわが子は、英語の聞き取りは問題なくできています。
特に、ORTのアプリORCで本のバックグラウンド再生をしていますが、面白い場面で笑ったり、出てくるフレーズを口ずさんだりすることができています!
これは、まさに「聞く力」がしっかり育っている証拠です。
💡 まとめ:まず「かけ流し」から始めよう!
本記事では、わが家のリアルな経験を通して、子どもの英語学習において「英語のかけ流し」がなぜ最も重要で、効果的な最初の一歩であるかを解説しました。
高額な費用は必要ありません。
お手持ちのCDやYouTube、アプリを使って、まずは今日から「英語の音がある環境(外国にいるような環境)」を家庭内に作り出してみましょう。
言語は勉強しなくても、環境があれば必ず身につきます。
お子さまの未来の可能性を広げるために、ぜひ「かけ流し」を試してみてください。
✨ 次のステップは?
かけ流しで「耳」が育ったら、次は文字を読めるようにする「フォニックス学習」が重要です。
私が体験を重ねて見つけたオンライン英語教室については、次の記事で詳しくご紹介します。


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